背中を、見ている
身近に少しだけ年上の友達、もしくは先輩がいますか?
その人と環境や境遇が似ていますか?
では、その人のことを、少し意識して見たりしていませんか?
そんな友達が今日、旅行先の台湾から小籠包だの牛肉麺だの、美味しそうな食べ物の写メを次々と(仕事中なのにお構いなし)LINEに送ってよこしてきたのです。
「まー相変わらず元気なことで」とニヤニヤ見ていたのですが、これから帰国する、というメッセージとともに「生きているうちにまた来れるかなあとマジに思うよ」(※原文のまま)というセリフが添えられていたのです。
どうしたYちゃん。毎年台湾に行ってるじゃん。台湾近いし行けるじゃん。
なんで突然そんな寂しいことを?
彼女から弱気な発言を聞いたのはこれが初めてで、ちょっとショックでした。
Yちゃんにとって年下の友達が私であるように、私にも「少しだけ年下」の友達がいます。
ふと、かつて彼女に言われた言葉を思い出しました。
「私はいつも姉さん(彼女は私のことをこう呼ぶ)の背中を見ている」
これは、彼女が私を尊敬しているとか目標にしているとかいうことではなく、彼女が私の姿を「数年後、自分もこんな道を歩むだろう」と考えているこという意味なのです。
年下だけどしっかり者の彼女に頼り切っている私は、「検診で引っかかる項目が毎年増えるよお」とか「親がもう◯歳になったけどどうしたものか」とか、不安やグチを彼女に日々ブチまけてきました。
でも。彼女は4つ年上の私の背中に、自分の将来を重ねて見ていたのだ。あああ。
私がYちゃんの言葉にショックを受けたのは、もちろんYちゃんを心配してのことですが、「あの誰よりも元気なYちゃんですら弱気な事を言うようになったとは。弱っちい私なんか将来どうなっちゃうんだろう」と不安になったこともあるのです。
年下(後輩)というのはみんな、多かれ少なかれそういうものかもしれないね。
誰かが私の背中を見ている。
女性はある年齢になると、重めな問題が出てくることは避けられない。
ならば、問題があっても元気でやれるよって、怖がる事はないんだよ、ぜんぜん平気だよって・・・本当はすごく凹んでいても少しだけカッコつけて虚勢をはることが、後輩へのエールになるのかもしれない。そして、そうすることで自分も少し元気になれるかもしれない。
そんなことをツラツラと考える1日になりました。
ところで。
年上のYちゃんから追加で送られてきた「タピオカミルクティを持つ写メ」に映りこんだ彼女のネイルは、ビックリするほどド派手なブルーのライトストーン入り。
「あ、こりゃまだまだ心配ないや」密かに安堵した少し年下の私なのでした。