ドラマ「きのう何食べた」が私に教えてくれること

何かしていて「ちょっと音がほしいな」と思うことがあるのですが、音楽では物足りなかったり浸ってしまってどうもな、という時、最近はもっぱらテレ東のドラマ「きのう何食べた」をかけています。

 

このドラマ、良い意味で「見入ってしまうことも、思いに浸ることも、邪魔になることもなく」作業に集中できる。
でも、決して「内容が浅い」という事ではないのです。

 

主人公のBLカップルであるシロさんとケンジの日常にはドラマティックな事件は起こりません。我々と同じように日々の繰り返しがあるだけです。

 

そして、同性愛、親の病気、他人の人生と向き合う弁護士という仕事、数々の人生の重い試練を、登場人物のさり気ない優しさと「毎日のごはん」で浄化していきます。

 

ケンジもシロさんも結構いい年。だから夢いっぱい!というわけにはいかないし、毎日は楽しいことばかりではない。嫌なことも、時々ものすごくシンドイ事が起きたりする。

 

でもうちに帰ったら、献立やら節約やら考えながらごはんを作って美味しく食べる。
人生はシンプル。もし辛い事が起きても、「ごはんを作って美味しく食べる」が正解なのだ、と 思うと、なんだか安心するのです。

 

ドラマで重い問題が起きても、信じて見ていられる。
だってシロさんとケンジは、それでも夜になればちゃんとごはんを作って美味しく食べるのだから。
それを知っているから、私は安心して作業に集中できるのです。

 

「人生をどう生きるか」の答えは、もうこれでいいんじゃないだろうか。

 

さて。このドラマの楽しみ方ですが、まずは純粋にストーリーを楽しむ。次にイケメン(西島秀俊)がエプロンをつけて料理する様子をじっくり堪能する。そしてたまには家でレシピを再現して悦に入る(できればその回を流しながら食べるとなおよし)。
そして〆としてBGM風「環境音楽」的に、エンドレスでリピートするのです。

「きのう何食べた」の楽しみ方は色々。

 

今日は日曜日。
録画してある回をまずはコーヒーを飲みながら「ひとつ目ふたつ目」で堪能しよう。それから・・・きのう茄子とパプリカを買ってきたのは、ドラマの「3つ目と4つ目」も楽しもうという魂胆なのです!

 

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戻ってきたよー