テイコウペンギンはブラック企業を辞めない

コウテイペンギン、いや、「テイコウペンギン」という漫画 にハマってます。

 

ペンギンは超絶ブラック企業に勤務する非正規社員
無茶振りする上司、仕事をしない同僚パンダ、理不尽なクレーマーに振り回されつつも、鋼のメンタルで彼らに「鋭いツッコミ」を浴びせながらサービス残業&休日出勤にいそしむペンギン。

 

漫画はツイッターでバズり、発売直後すぐ重版になるほど人気となっています。
でもね、もしもペンギンが「ホワイト企業勤務でアフターファイブを謳歌」していたら、こんなに人気になったでしょうか。
ねえ皆さん?(お察しを)

 

「こちらにも感情があることでおなじみ、お客様相談室です」
「上司が出張してるただそれだけで、恐ろしい速さで仕事が進んでいく」
「頑張った所で上層部と株主が儲かるだけなので、休みくらい取らせろ」

 

ペンギンが時々「かます」ひと言が、実に「会社あるある」なんですよねえ。

 

ペンギンは文句は言っても仕事はちゃんとやってしまう。
そして上司がたまーにみせる戦略的な優しさにちゃんとほだされる。

 

カワイイ奴だ。

 

彼は仕事ができそうなので、他の会社に転職しても立派にやれると思うのだけど、なぜか辞めようとしない。
最後は遂に辞表を書くものの、ここでまた上司の情にほだされ会社に留まるのです。

 

ペンギンはなぜブラック会社を辞めないのだろう。

 

面接が「会社とのお見合い」なら、入社後の会社と社員の関係は「夫婦関係」。

 

ペンギンはもしかするとこの会社と「どこかマッチングしている」のかも。
理不尽な上司?チャッカリ者の同僚?ブラック会社で頑張るアイデンティティ
夫婦のことは本人同士にしかわからないのと同じように、ペンギンはこの会社の何かに「謎の愛着」を持っているような気がしてならないのです。

 

ホワイト企業に勤めているペンギン」がどうしても想像できない(したくない)。

本人には気の毒ですが、今後もブラック会社でキッツイ毒を吐いて、我々の「モヤモヤ」を代弁し続けておくれ、と願ってしまうのです。

 

頑張れ「テイコウペンギン」。

 

 

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