明日の自分に「幸せ」を仕込んでおこう

 

「幸せってなんだっけなんだっけ〜ポン酢醤油があることさ〜」

新時代「令和」が始まるとともに昔を振り返る番組が増え、昭和の女である私は「うわっ懐かしっ」と身を乗り出し気づいたら2時間・・・といった日々が続いております。

明石家さんまさんがやっていたこのCMが流れていたのは1986年なんだって

ということは。中島健人クンや新田マッケンユー君がこの世に誕生する前に「私もうめっちゃ大人だった」ということですねああそうですね。

さてこのCM、さんまさんとメロディのインパクトに隠れてしまってはいますが、キャッチコピー(歌詞というべきか)が今更ながら、実に「深イイ!」と思うのです。

例えばパワースポットといわれる神社に行っても、「・・・。まあ、人類平和でひとつ」とザックリした願いしか思い浮かばず、神様に「お前は何を言っているのだ、具体的に言ってみよ」(神様だから上から目線)と問われても、「・・・。幸せってなんだっけ〜けなんだっけ〜」と歌って誤魔化したくなるほど幸せに対し疎くなってしまっている私。

ああ、幸せ というこの漠然とした概念。

でもね、試しに「あなたにとって幸せって何?」と周りの人に聞いてみてください(ガチでやったら多分心配されるよ)。

きっとみんなパッと答えられないと思うのです。
お金があること、家族の健康、若い子だったら恋愛とか就職とか?

そして、私は幸せか?と聞かれたら・・・幸せです。
でもなあ〜
なんかピンとこないんだなあ〜

会社行って家事してたまに友達とランチして。あちこちガタはきているもののなんと
か騙し騙し頑張っている体。明日も検診の再検査だけど、まあ贅沢言わなければ実に
実に「幸せ」なのです。

がっ!
若い頃なら、遠距離恋愛中の彼と会った、試験に合格したとか、「強烈な幸せを感じる瞬間」がたくさんあった。
なのに、今や胸がドキドキする瞬間といったら「仕事でやらかした」時か、郵送されてきた健康診断の結果を開ける時くらいだ涙。

それに、幸せに「まあ」とつけてる時点でね、もうなんかね。

そんなある日の朝。
今日は会社に行かない日。私は「今日は○○をやろう!」とか、「そうだ!京都行こう!」とか志高いステキ人間ではない。
それに、そんなことしたら疲れて明日の仕事に差し支えるムダに燃費のかかる体。

でもその時、私はふと思い出しました。
「あ、昨日帰りに唐揚げ(4個197円)を買ってあるっ」

録画してあるドラマ、「昨日なに食べた」を見ながら唐揚げを食べよう。

そう思った瞬間、パアアっと幸せな気持ちになったのです。

幸せって、少なくとも志の低い私にとって、幸せってこれでいいのかも。
「ポン酢醤油がある」ことは、いつもより少し贅沢なだけだけど、「ポン酢醤油ああ美味しい」って、そういうことで人は幸せでいられるのかもしれない。

明日の自分のために、また197円の唐揚げを買っておこう。図書館で本を予約しておこう。ドラマを録画しておこう。CMで見た新しい柔軟剤を買ってみよう。
それからそれから・・・。

明日の自分のために、幸せを自分で「仕込んで」おこう。まるでサプライズプレゼントみたいに。

 

 

f:id:nojapannolife:20190505105558j:plain